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2025/08/04

夏休みの宿題と言えば読書感想文

EQ(こころの知能指数)は自分や他人の感情を正確に認識して管理調整する能力であり、職場の人間関係において高いパフォーマンスを発揮してもらう大変必要な資質と把握しているのですが、最近はどうもこのEQがうまく伝わらない場面に多々遭遇する社会になったような気がします。家族的に心に話しかける情けある経営はすでに崩壊しつつあり社員もすべきことは当然行い、権利や権益を守りつつ仕事の責任を果たしてもらう経営をしなければなりません。(これは当然であると認識しています。) 中小企業の運送会社の代表者は「企業価値を成長させる」ことが一番のミッションではありますが、同時に「ものを運ぶ」責任者の一面も持ち合わせています。 最近ふっと陥る感情の一つに「代表者は社員の人生にどこまで責任を負っていくべきか?」という感情です。 企業は選ばれる時代になったのでありますから、社員自身の人生は、会社に寄りかからす自分で作っていってもらうべきなのか? そうは言ってもなかなか無責任な発想には至らない性格で葛藤していることもあります。(優しい社長です。)

人間の弱いところで利己的なことにばかりに目が向き、会社という大きなシーンへ熱量が見いだせない社員もいることは否めません。会社の仕事とは、生計を立て、社会貢献し、自己実現、他社とのつながりと様々な価値観を見出すべき場所なのですが、わかりやすい生計を立てることにフォーカスして働いてしまうものです。今は大変革の時代です、会社という立場から正直で誠実な視座をを持った社員の数が多ければぐっと会社は良い方向に成長します。「正直」「正直」「誠実」「誠実」です。「正直者がバカを見る」は弊社では絶対に行わないつもりでいます。必ず差が出てきます。

セミの鳴き声が本格的になってきました。子供のころ夏休みの宿題で本を何冊が読みましょうという宿題が出た時に、芥川龍之介の「杜子春」という本をカッコつけて読んだ記憶があります。夏になると思いだす一冊です。

あらすじ

杜子春は、かつては裕福な暮らしをしていましたが、財産を使い果たし、今は貧しい生活を送っています。ある日、仙人の鉄冠子に出会い、莫大な富を与えられますが、贅沢な暮らしですぐに使い果たしてしまいます。再び貧乏になった杜子春は、仙人になることを志し、鉄冠子の弟子になります。鉄冠子は彼に、虎や大蛇と戦ったり、雷に打たれたりする厳しい試練を与えますが、杜子春はそれを耐え忍びます。最後の試練では、地獄で両親が責め苦を受けている姿を見て、思わず「お母さん」と叫んでしまいます。その声で試練は失敗に終わりますが、鉄冠子は彼の人間らしい情の深さを認め、仙人になることは叶いませんでしたが、正直に生きることを決意します。

本当に大切なものが分かり、信頼される人であり、感情を持つことの喜びと深く考えさせられるお話でした。

まず私が良くなるねという話より、こうなれば会社が良くなるねという言葉をもっと社員から聞きたいと思います。(なかなか聞かないな…まだまだやな!)