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2025/12/03

熊ではなく猿のお話。

寒くなってきました。今年の流行語・新語大賞も発表されるなど師走の雰囲気も感じられる季節となりました。年間大賞には高市早苗首相の「働いて働いて…」が選出されたとのことで、当然健康にも気を付けながら頑張っていきたいという気持ちの言葉だったのだと思います。また、全体のランキングを見ると大変面白いものです。また「熊」や「緊急猟銃」など「熊さん」にもまつわる言葉も選別されたようですが、今回話題にしたいのは「猿さん」であります。

約30年前、宮崎の串間市の辛島という島に興味を持ち一人漁船に乗船し渡してもらいました。当時は、都城営業所に所属していて、日曜日に退屈で興味を持って行った記憶があります。皆さんご存じかどうかわかりませんが、そこは野生のニホン猿がたくさん生息している綺麗な小島で、ある物語がある島なのです。その話とは、その島には昔、イモという猿がいたそうで、毎日おばさんが芋を餌として与えていたのですが砂が付いた芋を手で砂を払って食べていた猿がたまたま海水に芋を落とし海水で砂を洗うことを覚えました、そして次に偶然に海水の塩味が加わり美味しく芋を食べられるのを発見したそうです。次にはそれを猿真似して食べた猿がどんどん島内に増えて100匹に達したところ、距離がある何も情報がない大分の高崎山や、日本全国の猿で有名な場所たちの猿も海水で洗うと旨い芋が食べられることが一気に伝わったり覚えたという「百匹の猿現象」の島であります。ご興味があれば行ってみてください、いいところですよ。そのような極端な不思議なことは信じないとしても、何か惹かれるところがある話であります。集団の意識改革が臨界点を超えると質的に変化し、全体に広がる力、共鳴する力が何かあるのではないかと組織の中では思います。個人がとる「良いこと」を実践する行動が、たとえ一人からでも社会や組織を変える大きな力を持つ可能性があると信じたいものです。今、フリーランスや自由などの個が大切にされる傾向もありますが、仕事とは一緒に高めあうと意識してもらいたいと思います。社員の皆さんには、会社全体で、支店単位で、部署単位で、どういうことを大切にして、どういう人間であって、自分から音叉を鳴らせる「イモ」側の人間であってもらいたいと思います。社内では当たり前に愚痴も出ることはあると思いますが、あなたが発するメッセージに人は共感し集まります。愚痴は私が聞きますから、仲間の良いところも見ながら、年末もがんばっていきまっしょい(笑)